業務用アプリのUIを作る

業務用アプリといえば、お客さんは大体システム管理者なわけで、そこでは斬新で初めて見るようなUIよりよく知っていて操作、すなわち管理しやすいUIが喜ばれお金になるわけで。
ホントに固さが必要なデザインなので、つまらないですが、そこにはUIを作る上で超勉強になることが多いなーと強く思うようになりました。


多分新しい感じのビジュアルデザインだったりインタラクションがある方が、実際にアプリを使う人には喜ばれるだろうけど、順番としてまず管理者をペルソナとしたユースケースを満たせているかってのと、操作の流れ通りの画面遷移ができてるかってことが一番重要ですよね(あんま好きくない用語を並べてみました)。
要は考えさせない、手を止めさせないってのが大事。

なので、まずやることは機能から必要と考えられる画面の洗い出し、次に洗い出した画面から画面遷移図の作成。
そしたら、ユースケースを実際の操作とその手順に変換して、画面遷移のチェック。
手を止めさせないように、無闇に操作は分割せず、まとめられるものは1つの画面でやらせたいところです。
画面遷移が操作の流れ通りになっていたら、各画面に必要な要素(表示するデータ、遷移のためのボタン・リンクなど)を書き出す。


例えば、管理画面からユーザーを追加する場合。
まず、管理トップからユーザー管理画面、あるいは直接ユーザー追加画面に遷移できないと、ユーザーを追加しないと使えないアプリだったらそこでユーザーの手が止まってしまう場合があります。
なので、管理トップにはユーザー追加画面へのボタン・リンクが必要です。CRUDを1つにまとめたユーザー管理画面を設けてそこから出来そうだと思わせるのもありなんですが、その場合1クリック増えるということと、直接は追加できることが伝わらないということとトレードオフになるかなー。
自分はそういうケースでそこまで操作が少ないアプリだったら、グローバルナビにCRUDそれぞれの画面への遷移を作ります。
すると、各操作に1クリックで遷移できますし。


でよくあるのが、何か設定したら必ず次にやってほしい操作がある場合。
自動的に遷移させられれば問題ないんですが、ユースケースとか仕様上無理な場合もありますよね。
でも、絶対その画面に移動して設定してほしい。
そういう場合はナビゲーションのリンクなりボタンなりに大きさの差異をつけるといいかもです。
デザインとして不格好になるしあり得ない!というのももっともですが、実際ユーザビリティテストやってみると吸い寄せられるように大きいやつ押してもらえます。
クリティカルな遷移なときはマジでオススメです。


横道に逸れますが、よく見るパンくずリストはほとんどクリックされないです。
何であれ一般的なんだろ?


ってな感じで、管理アプリにはすげえ!っていう感動はあまりないんですけど、そこにはUIの基本が詰まってるなーと。
斬新でワクワクするようなデザインにはしづらいですが、そういう制限バリバリな中で出来る限りおーっと言わせるものを考えるのもまた楽しいです。
だからといってデザインの勉強は日々精進しなきゃですけど。


最近Flashでギュワギュワ動くような習作作って勉強してますが、UIってなんじゃいってのはいつも忘れないようにしなきゃなー。
今の仕事では制限バリバリな感じなので忘れようにも忘れませんが。。。